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刻文付石皿(こくもんつきいしざら) ※鹿児島市指定文化財
名 称 | 刻文付石皿(こくもんつきいしざら) ※鹿児島市指定文化財 |
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出土遺跡 | 草野貝塚(鹿児島市下福元町) |
分 類 | 石製品・石器 |
年 代 | 縄文時代後期(約4,500~3,300前) |
説 明 | 木の実などを磨り潰す際に利用された溶結凝灰岩製の台。全体の約1/2を欠失しますが、使い込まれて摩耗した痕跡を中央の凹みに確認できます。最大の特徴は側面に施された文様で、本来は石皿の周囲を巡っていたと考えられます。同種の石皿は、縄文時代中期(約5,500~4,500年前)の新潟県中越地域や関東北部、中部高地(長野県や岐阜県)に集中していることから、草野貝塚の刻文付石皿には東日本の影響を想定できます。しかし、西日本では鹿児島県の4例しか確認されないため、その伝播を考える上で貴重な資料といえます。 |
収載報告書 | 鹿児島市埋蔵文化財発掘調査報告書(9)1988『草野貝塚』 |