企画展「孤高の詩人(うたびと) 浜田到」(2021.2.17~2021.5.10)

企画展「孤高の詩人(うたびと) 浜田到」(2021.2.17~2021.5.10)

展覧会 開催日:2021年02月17日 - 2021年05月10日

かごしま近代文学館企画展

「孤高の詩人(うたびと) 浜田到」

  

  詩人になること

  この、私の幼年期に

  ごく自然に胎った焔に、

  私の生も生涯も焼き尽されるといい      ―浜田到

 

浜田到は、鹿児島で医師として勤務する傍ら、短歌や詩を創作し、歌人、詩人として活躍しました。

16歳から短歌を作り始め、戦後、中井英夫に見いだされて雑誌「短歌」や「短歌研究」に前衛短歌を発表し、中央歌壇にその名を知らしめます。また「浜田遺太郎」のペンネームで詩を綴り、木原孝一から高い評価を得ました。

言葉を紡ぐことに「言葉と自分自身のなかを垂直に深く掘りさげてゆくこと」(「隠者の暁」)という浜田は、歌壇という伝統的な組織社会から距離を置き、独りで言葉と向き合い、自己の世界を構築しました。

本展では、「孤高の歌人」と呼ばれた浜田の生涯を、彼の遺した言葉と豊富な資料によって紹介します。

浜田展ちらしダウンロード(PDF)

 

会期 2021年2月17日(水)~5月10日(月)
休館日 火曜日(2月23日、5月4日は開館)、2月24日(水)、5月6日(木)
開館時間 9時30分~18時(入館は17時30分まで)
会場 かごしま近代文学館常設展示室2階
観覧料 一般300円(240円)、小・中学生150円(120円)

※( )内は20名以上の団体料金

※年間パスポートでもご利用になれます

関連イベント ギャラリートーク 4月29日(木・祝) 13:30~

 

新型コロナウイルス感染防止対策へのご協力のお願い

※ご来館の際は、来館者カードの記入や検温、マスクの着用等にご協力をお願いいたします。
※新型コロナウイルスの感染拡大状況により中止になる場合がございます。
※最新の情報は館ホームページでご確認またはお問い合わせください。

 

<略歴>

浜田到 はまだ いたる

1918(大正7)年~1968(昭和43)年

歌人、詩人。アメリカのロサンゼルス生まれ。4歳の時に両親の出身地である鹿児島に帰国。鹿児島県立第一中学校在学中に短歌を作り始める。旧制姫路高校を経て、旧制岡山医科大学を卒業。大学2年生時、廣瀬富子と学生結婚。戦後、鹿児島の済生会病院の内科医として勤務。1951(昭和26)年、雑誌「短歌研究」8月号の「モダニズム短歌特集」に塚本邦雄らと共に作品を発表。塚本邦雄や寺山修司らを中心とする同人誌「極」に参加。詩作品には「浜田遺太郎」のペンネームを用いた。昭和43年4月30日、往診の帰路で事故死(49歳)。没後、歌集『架橋』、詩集『浜田遺太郎詩集』が刊行される。

 

浜田到 20歳頃

  頌(ほ)むるよりほか知らざりしひと喪(な)くて暁(あけ)には森の髪うごくかな

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