星空情報(2016年)

星座さがしのワンポイントアドバイス

【星図の見方】
下記の季節毎の星図は、鹿児島市で空を見上げたときに見える星空を示したものです。図の中央が、実際の空での頭の真上の“天頂”にあたり、円の周囲が地平線になります。図の東西南北の方位と自分が立っている場所での方位を合わせ、図を頭上にかざすと、星座や星を見つけることができます。

「体のものさし」イラスト【体のものさしを使おう】
夜空で星を見つけるとき、まず、自分がどの方角を向いているかを知ることが大切です。方角がわかったら、星図を使って、ある時刻・方角に見える星や星座の位置を確かめます。
さて、実際の夜空で星の位置を調べるときに便利なのが「体のものさし(にぎりこぶし)」です。右図のように、うでをまっすぐのばしたときのにぎりこぶし1個分は10度の角度になります。地平線から9つのにぎりこぶしを重ねれば頭の真上(天頂)になります。

ページのトップへ

冬(1~3月)の星空情報

2016年、鹿児島市から見える冬の星空

冬の夜空は1年で最も明るい星が多くにぎやかです。また、空気も乾燥してキラキラと瞬く星の輝きはとてもきれいです。そんな冬の夜空で一番見つけやすい星座がオリオン座です。ななめに並んだ三ツ星と、ベテルギウスとリゲルの明るい2つの1等星を含む四角形は、明るく形も分かりやすいので、よく目立ちます。オリオン座の周りに並ぶ、おうし座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、ぎょしゃ座にも明るい1等星がありますので、まずはオリオン座を見つけ、そこから明るい1等星をたよりに、他の冬の星座をたどってみましょう。
3月9日(水)、太陽の一部が欠ける「部分日食」が全国で見られます。今回の日食は、東南アジア方面では皆既日食になり、日本国内では南に行くほど欠け方が大きくなります。同じく3月9日、木星が「衝」となり見ごろを迎えます。しし座の後ろ足近くで-2.5等級という明るさで輝き、ひときわ明るく目を引いています。

ページのトップへ

2016年 1~3月の主な天文現象

1月の主な天文現象
04日:しぶんぎ座流星群極大(17時頃)
14日:水星が内合
2月の主な天文現象
07日:水星が西方最大離角
16日:おうし座アルデバランの食
3月の主な天文現象
09日:木星が衝(-2.5等級)
09日:全国で部分日食(東南アジア方面で皆既日食)
23日:水星が外合
23日:半影月食(最大20時47分)

ページのトップへ

内惑星の動き(外合・内合、東方最大離角・西方最大離角)

内惑星・外惑星の動き地球よりも太陽に近い水星と金星を内惑星とよび、地球から見て太陽のちょうど反対側にきたときを外合、地球と太陽の間に入りこんだときを内合といいます。このときの惑星は太陽のそばにあるため見つけにくくなります。また、地球の中心からみた太陽と惑星の角度が最も大きくなることを最大離角といい、太陽の東側にきたときを東方最大離角、西側にきたときを西方最大離角といいます。東方最大離角の頃は、日没後の西空の低いところに、西方最大離角のときは日の出前の東空の低いところに見ることができます。

【外惑星の動き(衝と合)】
火星や木星・土星などの地球よりも外側にある惑星を外惑星とよびます。この外惑星が、地球から見て太陽の正反対の方向にあるときを衝とよびます。このとき地球との距離が最も近くなり、一晩中観察できるようになります。逆に、地球から見て太陽の方向にあるときを合と呼び、このときは惑星を見ることができません。

ページのトップへ

3月9日(水)「部分日食」

2016年3月9日「部分日食」の見え方3月9日(水)の午前中、日本全国で太陽の一部が欠ける「部分日食」が見られます。今回、東南アジア方面が「皆既日食」で、そこから北へ離れている日本では「部分日食」になります。なお、日本では、南に行くほど欠け方が大きくなります。
鹿児島市での見え方は、午前9時48分に欠け始め、10時43分に食の最大、そして、11時39分に食の終わりとなります。この「日食」の観察は、目を傷めないよう十分な注意が必要です。太陽の一部が欠けたとしても、太陽の明るさは普段とほとんど変わりませんので、そのまま太陽を見ると目を傷めます。太陽を見るために作られた「日食メガネ」などを使って、必ず安全な方法で観察しましょう。また、直接太陽を見ないで安全に観察できる方法として「ピンホール」があります。紙などに小さな穴をあけ、そこに太陽の光を通して壁や地面に太陽の像を映し出します。このとき、映し出された太陽の像は欠けた形になります。木漏れ日も同じように欠けた形で見ることができます。
※右図は、国立天文台WEBサイト「暦計算室 日食各地予報」を参考に作成

2016年3月9日「部分日食」(鹿児島市)
部分食の始まり・・・09時48分
食の最大・・・・・・・・10時43分(食分0.245)
部分食の終わり・・・11時39分

2010年1月15日「日没帯食」記録写真

ページのトップへ

3月23日(水)「半影月食」

様々な月食月食には「皆既月食」「部分月食」「半影月食」があり、地球の影に月が入ることで起こります。地球の影には本影と半影があり、半影部分に月が入り込んで起こる月食のことを「半影月食」といいます。今年は、本影部分に入る月食は一回も起きませんが、半影月食は三回も起こります。半影はとても淡く、その中に月が入り込んでも肉眼でその変化を確かめるのはとても難しいです。

2016年3月23日「半影月食」
半影食の始まり・・・18時37分
食の最大・・・・・・・・20時47分
半影食の終わり・・・22時57分

ページのトップへ

春(4~6月)の星空情報

2016年、鹿児島市から見える春の星空

少しずつ暖かくなる春の季節、北の空の天頂付近で、フライパンをひっくり返したような7個の星の並びが目を引いています。おなじみの「北斗七星」です。北の空には明るい星が少ないので、明るい星が特徴的に並ぶ姿は良く目立ちます。この「北斗七星」は見つけやすいだけでなく、北極星さがしや「春の大曲線」「春の大三角」を見つける目印役にもなります。上図を参考に実際の空でたどってみましょう。
しし座には木星が、さそり座付近には火星と土星が輝いています。火星は5月22日に衝となり、観望好期を迎えます。なお、火星は2年2か月ごとに地球へ接近しますが、5月31日に地球に最接近となります。この春は、いつにもまして火星の赤く明るい輝きが目を引くことでしょう。

ページのトップへ

2016年 4~6月の主な天文現象

4月の主な天文現象
18日:水星が東方最大離角
22日:こと座流星群が極大(15時頃、月明かりの影響あり)
22日:今年最少の満月
5月の主な天文現象
06日:みずがめ座η星流星群が極大(05時頃、月明かり影響なし)
08日:おうし座アルデバランの食
10日:水星が内合
22日:火星が衝(-2.1等級)
31日:火星が最接近(-2.0等級、約7527万km)
6月の主な天文現象
03日:土星が衝(0.0等級)
05日:水星が西方最大離角
07日:金星が外合
21日:夏至

ページのトップへ

5月31日(火)「火星が地球に最接近」

2年2か月ごとの火星の接近2年2か月ごとに地球に接近する火星が、2016年5月31日に地球に最接近となります。火星が太陽を回る軌道は少し楕円になっていて、同じ接近でも、その距離は大きく変わります。次回の2018年が大接近で、少しずつ距離が近くなっていきます。
今回の最接近のころ、火星の明るさは-2等級となり、赤くひときわ明るい輝きは、夜空で目を引くことでしょう。また、火星の近くには、さそり座の1等星アンタレスや土星も見えています。

ページのトップへ

6月3日(金)「土星が衝」

2016年の土星さそり座付近で輝く土星が6月3日に「衝」となり、観望好期を迎えます。土星のそばには、5月31日に地球接近となった赤く明るい火星や、さそり座の1等星アンタレスもあり、とてもにぎやかです。リングの傾きも大きくなり、梅雨が明ける夏休みのころには、望遠鏡で土星らしい姿が楽しめそうです。

ページのトップへ

夏(7~9月)の星空情報

2016年、鹿児島市から見える夏の星空

天頂付近でこと座のベガ(織姫星)の輝きが明るく目を引いています。そばにあるわし座のアルタイル(彦星)とはくちょう座のデネブを含む3つの1等星を結んでできるのが「夏の大三角」です。夏の大三角付近には、淡く雲のように見える天の川があり、この天の川は、北の空から夏の大三角をとおり、南の方へ続いています。南の低空では、赤い1等星アンタレスが見つけやすく、そこからたどるS字形の星の並びがさそり座です。
5月31日に地球に接近した火星が、8月24日にさそり座のアンタレスに接近します。それぞれ赤く輝きます。ぜひ、その赤さを見比べてみましょう。また、そばには土星も並んで輝いています。

ページのトップへ

2016年 7~9月の主な天文現象

7月の主な天文現象
02日:おうし座のアルデバラン食
05日:地球が遠日点通過(約1億5210万km)
07日:七夕
07日:水星が外合
28日:みずがめ座δ南・北流星群が極大
8月の主な天文現象
09日:旧七夕(伝統的七夕)
12日:ペルセウス座流星群が極大(21時頃、夜半降月明かりなし)
17日:水星が東方最大離角
18日:半影月食(最大18時43分)
24日:火星とアンタレスが最接近
28日:金星と木星が最接近
9月の主な天文現象
12日:水星が内合
15日:中秋の名月(満月の2日前)
17日:半影月食(最大03時54分)
22日:ヒアデス星団の食
27日:木星が合(-1.7等級)
29日:水星が西方最大離角

ページのトップへ

8月12日(金)~13日(土)「ペルセウス座流星群」極大

「2016年ペルセウス座流星群」イメージ図毎年8月に出現する「ペルセウス座流星群」が、今年は8月12日(金)21時頃に極大になると予想されています。8月12日(金)~13日(土)にかけて注目してみましょう。
月明かりが気になるところですが、8月11日(木)が上弦で夜半以降は沈むため、月明かりを気にせずに楽しむことができます。

ページのトップへ

9月15日(木)「中秋の名月」

「2009年10月3日_中秋の名月」写真旧暦8月15日の月は「中秋の名月」と呼ばれ、団子やサトイモ、ススキなどを供えてお月見をする習わしがあります。
今年の「中秋の名月」は9月15日(木)です。なお、9月17日(土)が満月で、今年の「中秋の名月」は満月2日前にあたり、少し欠けた形になります。

ページのトップへ

秋(10~12月)の星空情報

2016年、鹿児島市から見える秋の星空

天頂付近の四辺形が秋の星空のシンボル「ペガススの四辺形」です。この四辺形は3つの2等星と1つの3等星で作ります。特に明るいという訳ではありませんが、秋の空にはもともと明るい星が少ないので、見つけるのはそれほど難しくありません。4つの辺を上図のようにたどると、北極星や秋の星座の中で唯一の1等星フォーマルハウト、さらにはカシオペヤ座などを見つけることができます。
10月~12月にかけては注目したい流星群がいくつかあります。10月8日(極大予想)のりゅう座流星群、10月22日(極大予想)のオリオン座流星群、11月17日(極大予想)のしし座流星群、12月14日(極大予想)のふたご座流星群です。ただ、今年は、半月や満月の月明かりの影響があるため条件はよくありません。この中で月明かりの影響が最も少ないのは、10月のりゅう座流星群です。上弦近くの月がありますが、午後11時前には西の空に沈むため、それ以降は好条件で楽しめます。

ページのトップへ

2016年 10~12月の主な天文現象

10月の主な天文現象
08日:りゅう座流星群が極大(21時頃、月明かりの影響小)
13日:十三夜(後の月)
22日:オリオン座流星群が極大
27日:水星が外合
11月の主な天文現象
06日:おうし座南流星群が極大
14日:スーパームーン(地球に最も近づいて大きく見える満月)
16日:ヒアデス星団の食
17日:しし座流星群が極大(19時頃、月明かり影響あり)
30日:土星が合
12月の主な天文現象
14日:ふたご座流星群が極大(09時頃、月明かり影響あり)
21日:冬至
22日:こぐま座流星群が極大(17時頃、月明かり影響小)
29日:水星が内合

ページのトップへ

11月14日(月)「スーパームーン」

「2016年スーパームーン」イメージ月が地球を回る軌道は楕円になっているため、その距離は少しずつ変わります。地球に最も近づいたときの満月をスーパームーンと言い、2016年11月14日がその日に当たります。ちなみに、2016年のうちで最も遠ざかったときの満月は4月22日(金)です。
左図で大きさを比べると、その違いがよくわかりますが、実際の空では、距離による大きさの変化には気づきにくいものです。とはいえ、いつもより大きく見えるのは確かなので、表面の模様など注目してみてはいかがでしょう。

ページのトップへ

【 過去の星空情報 】… 2012(平成24)年 | 2013年(平成25年)| 2014年(平成26年) | 2015年(平成27年) |